待ちに待った「嘆きのピエタ」を観て来ました。
何なんだか良く分からないけど見終わった時は涙が止まらなくて、しばらくトイレにこもってました。
軸になるのは借金取りの男と母だと名乗る女の話だけど、映画が進む中で様々な状況で底辺に生きる人たちが描かれています。
高利貸しから借金をして、結果返済が出来ず身体に障害をおわされてしまう人たちは皆小さな工場を営んでいる人たち。
ソウルのビル群の裏側で、忘れ去られてしまった様な古い町工場がひしめきあっているのです。
映画の中に色々な老いた母と息子(娘は一切出て来ないで徹底的に息子)が出て来ます。
借金を返せず手や足も仕事も失い、結果自殺してしまった息子達が最後に手紙で先立つ不孝を詫びるのは、みんな母親に向けて。
一組だけ夫婦がいて、夫が仕事が出来なくなった後も彼らは這いつくばる様に生き続け、終盤に微かな希望を与えていて観ているこちらも救われる。
キム・ギドクの映画は好き嫌いの触れ幅が極端だし、ちょいちょい展開に無理があったりもしますが、そんな細かい所を覆う凄みと、陽の当たらない場所でも生きている人たちを描く優しさの部分でいつも心震わされている気がします。
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